【2007年11月】
知人の間では、私は温泉好きというレッテルを貼られているようだ。おかげで、時々温泉行きのお誘いを受ける事がある。先日も友人(といっても、年齢はひとまわりも上の方だが)から電話がかかってきた。
「今度の週末、温泉に浸かって旨いもの食べに行かない?車は俺ので。交通費はいいから、おすすめの温泉や食事処をナビしてよ。」
交通費の負担なし、という甘言に誘われてついついOKしてしまいました。
(⌒▽⌒;ゞ
行き先は友人が入っていない温泉の中から、長門湯本温泉に決定。しかし、秋の行楽シーズンの週末は、さすがに旅館が満室。しかたなく、共同浴場のみ入る事に。
長門湯本温泉は、中国自動車道美祢ICから行くのが早い。西条ICから美祢ICまでは、185km約2時間20分。美祢IC料金所を出て、突き当たり(R435)を左へ。2~3km走り、右手に宇部興産の巨大なセメント工場を見ながら、国行交差点を右折、R316へ。そのまま道なりに直進すると、長門湯本温泉に到着。美祢ICから長門湯本温泉までは約30分。
共同浴場は、恩湯(おんとう)、礼湯(れいとう)の2施設。いずれも長門市が運営する市営浴場。まずは車を恩湯のとなりにある市営無料駐車場に駐める。ここが、週末は満車になることが多い。この日も満車だったが、幸い5分くらいの待時間で空きができ、駐めることができた。
私は、折角遠路はるばる来たのだから、両方の湯に入りたい。友人はどうかなと思ったら、気持ちよくつきあってくれた。どうも別の知人から、私とでかける時は、温泉はしごの覚悟が必要だと聞かされていたようだ。(^^;
■礼湯(れいとう)
まずは、礼湯に向かう。ここは、駐車場から坂道を100mほど登ったところにある。
入浴料は大人140円。これは、恩湯、礼湯とも同額。建物は平成14年に新築されており、とても綺麗だ。
幸い他の客は誰もいない。早速湯に浸かる。泉質は、無味無臭、つるつるすべすべのアルカリ単純泉。PHは9.24とアルカリ度は高い。湯温は40℃弱だろうか。泉質が昔に比べ、ややあっさり系に変わっている。湯番の女性の方に尋ねてみた。
「泉質、変わったんでしょうか。」
「新築したときに、礼湯の源泉と、市から配給される源泉をブレンドして、ほんの少しじゃけど加水するようになったんよ。レジオネラ菌対策で、3ヶ月に一度は塩素殺菌もするんよ。何か気になった?」
「いえ、湯の感じが違ったかなという程度で、特に不快感はないですよ。特に塩素臭もしないし・・・。設備が綺麗だし、いい湯でしたよ。ありがとうございました。」
とは言ったものの、施設が改修されるたび、源泉掛け流しが減っていくことに寂しさを感じた。
■恩湯(おんとう)
礼湯から坂道を引き返し、川まで降りたところに恩湯がある。こちらは、戦前からの建物がそのまま使われている。
湯番のおばちゃんに140円を払う。
「こんにちはー。ここは昔から値上げせんねえ。ええ湯に安う入れるけえありがたいわ。」
「ほうよ。市が経営じゃけえねえ。湯も昔のままよ。源泉掛け流しいうて、最近はありがたがって来る人が多いけど、ここじゃあ当たり前のことじゃけどねえ。」
まさにその通り。でも、当たり前の掛け流しが徐々に姿を消しているんですよ。おばちゃん。現に、ここの上の礼湯だって・・・。
脱衣場で服を脱ぐ。浴室は人が多く、6~7人はいるようだ。湯舟は2つある。いずれも礼湯よりはずいぶん深く、水深1mくらい。大柄な私でも中腰で浸かる。壁に湯口があって、蕩々と湯が掛け流されている。
「これは・・・。」 湯舟に入るなり友人が呟いた。
「私でも違いが分かりますね。すごい」
泉質は、礼湯と同じアルカリ単純泉。しかし、湯の違いは明確に感じる事ができる。phは9.59!すべすべ度は恩湯がはるかに高い。地中から湧くままの非加熱、非加水の源泉。これが正真正銘、長門湯本の湯である。
「湯本温泉に来たら、ここの湯に入らなきゃ。ホテル、旅館の湯もそれなりにすべすべ感はあるが、恩湯を知った後だと物足りなくなりますよ。」
「そうですね。湯本は社員旅行などで何度か来ているんだけど、温泉はホテルの大浴場で終わってたなあ。今考えるともったいない。」(^^)ゞ
これまで、温泉はそれなりに好きだが、泉質までは興味のなかった友人も、恩湯には何か感じるものがあったようだ。ともすれば、からだが浮いてしまいそうな深い湯船を楽しみながら、まったりと1時間も浸かってしまった。
湯でさっぱりとした後は、食事。海鮮を求めて長門仙崎港に向かう。続きは次回・・・。
*** 浜屋@長門・仙崎港 に続く ***
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