2009年6月28日 (日)

備前屋甲子

毎年恒例の自治会日帰り旅行、今年は岡山県の下津井にあるホテル備前屋甲子での昼食と入浴。

Koushi1 道場六三郎のお弟子さんという板長は、宴席でタコの活き作りを実演。口に入れると上顎に吸い付くお刺身というのも面白い。半分はお刺身で、残りは湯引きにして握り寿司。料理も魚の美味しい備讃瀬戸が眼前というロケーションに恥じない活きの良い魚と、団体にも関わらず暖かい料理は後出しで対応する配慮もできていて、皆さんの評判は上々でした。個人的には揚げたてのアナゴの天ぷら(20cm)が旨かった。

Koushi2 大浴場から続く露天風呂は備讃瀬戸を見下ろしながら入ることのできるロケーションがいい。西向きの風呂なので、夕日が沈む頃に入ると素晴らしい景色が楽しめそうです。

正直、お湯の質は特筆するものはありません。しかし特段泉質に拘らなければ、料理と風呂のロケーションだけでも十分楽しめるホテルでした。

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2008年4月12日 (土)

湯の瀬温泉

【2004年5月】

岡山道総社ICを降りてR180を岡山方面に左折、約500m先、3つ目の信号をR429に向け左折、約30km走ると右手に小森温泉がある。さらに200m進んで左折すると、湯の瀬温泉がある。総社ICからは50分

山間の一件宿である。すぐ裏手に川が流れ、源泉は川底から湧いているそうだ。

鄙びきった玄関を入ると女将さんが出てこられた。入湯料520円を払う。階段を下りて廊下を進んだ先、川に面するあたりにお風呂がある。本館とはうって変わって、ログハウス風の真新しい風呂だ。ちょうどご主人が入浴中で、

「蛇口から冷泉と湧かした熱い湯が出るので調節して入りなさい。どちらも全く加水していない源泉だよ。」

と教えてもらった。

川を望む側は全面ガラス。川を挟んで対岸は公園。下から1/3はスリガラスなので公園からは見えないのだろう。

湯は、普段は無色透明とのことだが、この日は雨で川も増水しており、そのせいか茶濁していた。ph9.4とアルカリ性のつるつるすべすべに硫化水素系硫黄のアロマ。湯田温泉山水園翠山の湯に似た印象。非常に心地よい湯である。湯船は大人3~4人でいっぱいの小さなもの。

上がると奥様が、茶濁していることをとってもに気にされて

「今度是非天気の良いときに入りに来てね。すごくきれいな湯なんだから」

と繰り返された。むしろ濁り湯が好みな私は一向に気にしていなかったが、一般には「濁り湯=汚い」という方が多いんだろうなあと思った。

天気の良いときにもう一度来てみたいお湯である。

湯の瀬温泉

岡山県加賀郡吉備中央町豊岡下湯の瀬 1538-1
  電話0867-35-0539
  営業時間9:00~21:00

地図 ココをクリック

※写真を撮っていたはずなのですが、PC内で行方不明。出てきたら再UPします。

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2008年3月20日 (木)

郷緑温泉・郷緑館

【2007年11月】

湯原温泉郷は適温、良質のアルカリ単純泉が自噴する私のお気に入りエリアのひとつ。これまでも湯原温泉砂湯下湯原温泉真賀温泉など紹介してきたが、泉質にこだわる人にはもうひとつ超おすすめの温泉がある。それが郷緑温泉

Gourokusign1_2 Gourokusign2_2 湯原ICを降りて料金所を出ると突き当たりがT字路。左に行くと真賀温泉、勝山方面。右に行くと湯原温泉、蒜山方面。郷緑温泉は、右に進み500m先を川に沿って左折。さらに約1km進むと郷緑温泉という縦長のサインが見えてくる。そこから左側川向こうを見ると古くて大きな古民家が見える。それが郷緑温泉。橋を左折して到着。

Gourokuzenkei Gourokugenkan 近くで見ると城を思わせるような石垣が印象的。石段を登っていくと、玄関がある。蕎麦屋の入口のような(^^;暖簾がかかっている。

「ごめんくださーい。」

奥から、おばあちゃんが出てこられた。

「お風呂入らせていただけますか?」

「いま、ご夫婦が入とられるけど、あと5分くらいで出られますけ、待ったらええ。」

ここの風呂は、ひとつしかない。だから、1組づつしか入れず、原則貸切風呂状態になる。たまに、同性のお客様で、お互いがいいよと言えば、一緒に入る事もある。

入浴料500円を払い、応接椅子で待つ。

壁には芸能人が宿泊に来たり、取材に来た写真がずらりと並んでいる。秘湯ブームで有名になった温泉。特に関西からのお客様が多いとのこと。湯原ICから2kmで秘湯ムードに浸れるのも人気の理由だろう。

ほどなくお風呂が空き、さっそく入らせていただいた。

Gourokuyubunezenkei 浴槽は、ふたつあって、手前が小さく、奥が大きい。どちらも御影石で作られた綺麗な風呂。まずは体を洗った後、湯舟に向かう。ここの風呂は、必ず奥の大きな風呂から入るのが常道である。

Gourokuhikanetsusou 大きな浴槽は、足下湧出の源泉掛け流し足下は平らではなく、自然の岩盤。大きな亀裂から渾々と湯が湧いてくる。真賀温泉の幕湯や奥津温泉の奥津荘鍵湯、東和楼などと同様、自然湧出の大地の恵み。足場の良いところを確認してゆっくり浸かる。湯は無色透明のアルカリ単純泉。透明度が非常に高く、足元の青緑色の岩盤がきれいに透けて見える。

Gourokuseibunbunseki ph9.1というアルカリ泉なので湯の感触はつるつるすべすべ泉温は34℃のぬるい湯なので、のぼせることはない。静かに浸かっていると、湯がぬるぬると肌を滑って流れていく。時々、ポコっと気泡が湧き出てくる。肌にも僅かだが気泡が付着する。足下湧出ならではの、湯の鮮度を物語る。ビールに例えれば、気が抜けていない証拠である。あふれる湯は、浴槽をオーバーフローしてせせらぎとなり、排水溝に消えていく。湧出量も相当なものだ。ダイナミックに岩盤から湧き出す湯、泉質、鮮度と温泉好きにとってはたまらなく魅力的な湯である。

Gourokukanetsusouyuguchi となりの小さな浴槽は41℃の加熱浴槽。こちらは足下湧出ではなく、底は平ら。寒い時期にはここで体を温めてから上がる。以前紹介した島根県の千原温泉と同じ考え方。私は元来ぬる湯好きなのと、ここの湯は34℃の割には、何故か湯上がりのポカポカ感を感じるのでこの日(11月)は入らなかった。真冬だと、さすがに入ります。

ここの風呂は日帰りだと30分の時間制限がある。事実上貸切湯なので多くの人に入ってもらうためには仕方ないが、極上の湯だけに、後ろ髪を引かれるように上がらなければならない。ここの湯を楽しむためには、宿泊すべきだと思う。

風呂上がりに、ご主人、奥様としばしお話しする。

建物は相当古く、築150年。手直ししながら何とか維持しているとの事。ご年配のご夫婦ふたりで全てを切り盛りしている。だから、宿泊客は1日7室15人が限度だそうだ。

夕食は、スッポンのフルコースが定番。鮮度の高い温泉を利用してスッポンを養殖している。男性には精力剤、女性にはコラーゲンたっぷりの魅力的な食材。

「今年は木の実が豊作。イノシシもよう肥えとるじゃろ。」とご主人。

11月中旬からご主人はイノシシ狩りに出かけるそうだ。獲ったイノシシは冬場に向けてボタン鍋の食材となる。宿泊代はひとり1万円程度とのこと。

至福の温泉と、素朴なもてなし。ここは、「癒し」の空間だと思う。

ご夫婦がいつまでもお元気で、この貴重な温泉宿を維持していただきたいものだ。

  郷緑館

  住所 岡山県真庭市本庄712 

  電話 0867-62-2261

  地図 ここをクリック

  ■日帰り入浴について

   入浴料 大人500円 小人300円  

   入浴時間 10:00~16:00    

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2006年12月20日 (水)

般若寺温泉

【2005年6月】

Photo_18中国道院庄ICから国道179号線を北上、苫田ダム(奥津湖)を過ぎ、奥津温泉の手前まで来ると、バイパスと旧道に分かれる。奥津温泉に行く際に、新緑・紅葉の季節は、急ぐ旅でなければ奥津渓谷を通る旧道が良い。渓流にモミジが低く折り重なる、とっても綺麗な道。

奥津渓谷のど真ん中に一軒宿の般若寺温泉がある。道路沿いには車庫と小さな看板があるだけなので、よほど注意して通らないと気付かない。車庫にクルマを停め竹林の中、渓流に向かって石段を下りていくと古民家といった風情の建物。藁葺き屋根が郷愁を誘う。

先々代までは般若寺という天台宗のお寺だったそうだ。明治初頭に宿坊として開業。寺をやめた後も旅館として続いている歴史ある宿。

ここは、日帰り入浴するには予約が必須。風呂は完全貸切制10時から14時まで1時間刻みで、1日最大5組だけ予約を受け付ける。

「ごめんください。」 「ワンワン」3匹の番犬がけたたましく出迎えてくれる。

「ごめんくださーい。」 「わんわん」予約してなければ帰りたくなるくらい、よく仕事をする番犬である。

「お待たせしました。電話受けてたので・・・。予約のトトロさんですね。お一人様1000円です。お風呂は階段を下りたところの建物です。」

Hannyajihuroyugoya今日は職場の人と二人連れ。階段を下りると古びたコンクリート造りの湯小屋。内湯露天風呂がある。まず内湯に。天然の岩盤がそのまま奧側の壁になっている湯船。2人でちょうど良いくらいの小振りな風呂。お湯が素晴らしい。すぐ近くから自噴する39℃の湯をパイプで引き込み、ザーザーと贅沢に掛け流している、つるつるのアルカリ単純泉phは調べていないが、私の肌が9以上だと訴える。温泉にはさHannyajiutiyuhiki ほど興味のない連れも、「こんなつるつるは初めて。」と実感。ぬるめの湯だけに長湯をすれば、肌の角質層をいい感じに溶かしてくれる素肌美人の湯。

続いて露天風呂に移動。こちらは景色が秀逸。なにしろ、奥津渓谷のど真ん中。目の前は鮎返しの滝、露天風呂のすぐ横は水深5~6mHannyajirotenupの淵。エメラルドグリーンの川面をのぞくと透明度抜群。魚(イワナ?)が手に取るように泳いでいる。川下には唯一の人工建造物大釣温泉が見えるだけ。この建物、昔は木造の郭で、借景としても風情があったそうだが、現在はコンクリート造なのがやや残念。

湯は、同じアルカリ単純泉だが、内湯とは異なるふたつの源泉からポンプで汲み上げているこのこと。すべすべ度は内湯に軍配が上がるが、露天は景色が素晴らしいだけに、どちらの風呂もゆっくり入ってしまう。

あっという間の1時間が過ぎ、着替えて出ると、次のお客様が歩いてこられた。

「予約いっぱいでお断りすることも多いんですよ。」

こんな素晴らしい温泉、日帰り入浴1日5組では当然かも。次回は是非、紅葉の季節に来てみたい。

【情報】

宿泊も1日3組だけ。離れ風の素朴な建物。1泊2食付き20,000円~

電話0868-52-0602

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2006年12月17日 (日)

湯原温泉・砂湯に脱衣場復活

【2006年12月】

復活の噂を聞いていた砂湯の脱衣場が完成していました。

木造で、以前の物と同等かやや大きいくらいでしょうか。

衣類を置く棚は36個。扉はなく湯船から丸見え。みんなの視線で盗難を予防する従来通りの造作です。

新設されたのは、完全に目隠しされた、ふたつの更衣室

内側から施錠でき、女性にとっては、他人の視線にさらされることなくバスタオルの軍艦巻きができるので嬉しい設備だと思います。

 ※ 訪れたのが夕暮れ後だったので写真撮影できませんでした。

*** *** *** ***

本日は友人から突然の電話。

「真賀温泉がいいって言ってたよね。行ってみようと思うんだけど、道に自信ない。」

「(⌒ー⌒) ニヤリ しかたない。一緒に行きませう。」

という訳で、真賀温泉と砂湯の温泉はしごでした。

Maga真賀温泉の湯面です

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2006年12月11日 (月)

奥津温泉3・奥津荘

【2004年2月】

河鹿園を出て右隣が東和楼。東和楼を出て右隣が奥津荘。奥津温泉を代表する3軒の宿は並んでいる。

Photo_17 「次はここに入るの?」

私より先に東和楼を出た娘が奥津荘の前で言った。娘同伴ではせいぜい2軒しか入れないかなと思っていたが、どうやら奥津の湯めぐりはお気に召したらしい。

奥津荘も東和楼と同様の木造2階建てで、昭和初期の建物。フロント(というよりは帳場と呼ぶのがぴったりくる)で、大人500円、小人250円を払い、奥の階段を下りる。ここも風呂が玄関よりも低いということからわかるように、東和楼と同様、裏の河原に湧く湯の上に風呂を作ってある。男女別の風呂だが、男湯は鍵湯と呼ばれている。美作藩主森忠政が河原に自噴する湯を囲んで自分専用の風呂を作り、普段は鍵を掛け誰も入れぬようにしたところから命名された歴史ある風呂。

Kagiyu 浴室は薄暗い印象。タイル張りだが、湯船の中は岩がごろごろ。まさに河原の周りを塗り固めて作った風呂という感じ。誰もいない風呂で娘と二人、岩の上で落ち着く場所を探すのにうろうろ。6~7人は十分入れる広さだが、落ち着く場所が少なく、実際にはたくさん入れないような気もする。まあ、殿様専用の湯だから、これでいいんだろうけど。

泉質は東和楼、河鹿園と同じつるつるすべすべ。ph9.2のアルカリ単純泉。湯は岩の間から湧き出ているようだ。時々泡も湧いて出る、まさに足下湧出の自然のままの湯。湯温は40℃くらいか。

「ここの湯はどう?」

「湯はおんなじかな。でも匂いが違うよ。ちょっと臭い。」

確かに、湯はとても気持ちよいのだが、ほのかに生臭い。鉱物臭とは明らかに違う不快な臭い。掃除の問題かもしれない。せっかくの良い湯が残念。

*** *** *** *** ***

奥津荘を出て、河原に向かう。残雪の中に無料の共同浴場がある。混浴で、男性が2名入っていた。さすがに4軒連続の入湯には私も迷って娘に聞く。

「入ってみる?」

「やだ。他の人がいるもん。」

娘は、河原で雪だるまを作り始めた。はじめて見る50cmも積もった雪に興味が移ったようだ。ということでしばらく雪遊びをして帰路に着いた。

*** *** *** *** ***

帰り道の車の中での会話

「やっぱり河原のお風呂も入ればよかったかな。」

「だって、知らないおじさんがいたもん。」

「知らない人がいたからイヤだった?」

「女の人だったら良かったのにねえ。」

そりゃ、お父さんも同感・・・。(* ̄∇ ̄*)

娘と一緒に男湯にはいるのもそろそろ終わりかな・・・と、ちょっぴり寂しくなった。

【注】2004年8月、奥津荘はリニューアルされています。入浴料は大人1000円と値上げされましたが、レトロな雰囲気はそのままにとても綺麗になっていました。奥津荘リニューアル後も、何度か奥津温泉には出かけましたが、喫茶は利用したものの、縁なくまだ鍵湯には入っておりません。きっと異臭もなくなっていると思うので、ぜひ入ってみたいお風呂です。

奥津温泉1・河鹿園へ

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2006年12月10日 (日)

奥津温泉2・東和楼

  【2004年2月】

Touwarougaikan1河鹿園に続いて、お隣の東和楼に行く。こちらは、木造二階建てのレトロな建物。昭和2年築だそうだ。玄関を入り大人500円、小人250円を払う。

「お風呂は奧の階段を下りてトンネルを潜った先にあります。結構深いのと、湯船の中にパイプが突き出ていますから気をつけてくださいね。」

廊下を進むと、ギシギシときしみ音。時々ふわふわした場所もあるのは、私の体重のせいだけではなさそうだ。建物の年季を感じつつ進むとコンクリートのトンネル。

「どーしてトンネル通ってお風呂に行くの?」と娘。

「建物の裏にね、地面の下からお湯が湧いて出てるんだよ。ここの旅館は、お湯の湧いてる所にお風呂を作っちゃったんだ。だから、そこまで歩いていくんだよ。」

「ふーん。お湯が湧いて出てるの?ピューって?」

「うーん、ピューかなあ・・・。ポコポコかも。」

「へんなの。」

足下湧出を8歳の娘に説明するのは難しい。

Touwarou3_1 お風呂は男女別。男湯は幸い誰もいない。浴室にはタイル張りに3~4人が入れそうな湯船がひとつ。底は岩盤が折り重なるようにできている。深さは意外に深く1mくらい。娘は岩から岩へ飛び移って自分にちょうど良い深さを探す。湯はつるつるすべすべのアルカリ単純泉。無色透明なはずだが、何故か青白く見えるのは深さのせいか。公称のphは9.2だそうだが、河鹿園よりは若干phが高い感じ。ぬめり感をより強く感じる。底から突き出ている塩ビ管からは、かなりの勢いで湯が噴き出している。娘が近づくと体が浮くほど。この湯は女湯へもそのまま供給されているようだが、浴槽ふたつ分の大きさから比べてもこの湧出量は贅沢の極み。静かに浸かっていても、僅かな気泡とともに音もなくすべすべの温泉がからだにまとわりつく感覚は、他では得られないもの。自然のままの湯温も体感では約40℃とちょうど良く、いつまでも浸かっていたい気分。

「さっきのお湯と比べてどう?」

「こっちのほうがぬるっとしてるよ。お湯もヌルっと噴き出しているね。」

「どっちのお湯が好き?」

「こっち。」

おお、8歳にして泉質の違いを感じるとは、こやつ、ただ者ではない。(親バカ?^^;)

【注】河鹿園の湯も足下湧出ではないが大変鮮度の良いもので、泉質の違いも私見であり僅差であることを付記します。どちらもすばらしい湯です。

風呂上がりに女将さんと話す。

「ありがとございました。いいお湯ですね。感激しました。^^」

「ありがとうございます。奥津は何もないことろですが、湯だけは恵まれております。今度は是非泊まりにいらしてくださいね。」

言われなくても、本当に泊まりに来たくなるような鄙びた風情と良質の温泉でした。

さらに続けて3軒目の奥津荘へ向かう。(次回に続く)

【注】入浴料は当時のもの。現在は、大人800円、小人400円。なお、温泉のはしごをするなら、河鹿園、東和楼、奥津荘3軒のお風呂に入れる入浴手形1,100円がお得。

【参考】東和楼の宿泊代は、1泊2食付きで10,000円~。

奥津温泉3・奥津荘へ

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2006年12月 4日 (月)

奥津温泉1・河鹿園

【2004年2月】

突然、仕事の予定がトケて、何もすることがなくなった日曜の朝。

「おーい。温泉にいくぞ。一緒に行きたい人、手を挙げて。(⌒∇⌒)ノ」

「・・・(-- )( --)(-- )( --) シーン」

「ひとりで行ってくる。( ̄へ ̄)」 と、クルマに乗ろうとした時、8歳の次女が駆け寄る。

「一緒に行ってあげてもいいけど・・・。」

たぶん妻が差し向けたのだろう。しかし、8歳にしてこの言い回し、誰が教えたんだ( ̄  ̄;)? ともあれ、今回は娘と岡山までの二人旅。

中国道院庄ICから国道179号線を30分北上すると奥津温泉に到着。

岡山県北部に湧く、湯郷温泉、湯原温泉、奥津温泉は美作三湯と呼ばれる。その中で、大型観光旅館が並ぶ湯原、湯郷とはひと味違う、昔ながらのひなびた奥津温泉街。その中心にある河鹿園東和楼奥津荘は各々微妙に異なる自家源泉を持つ風情ある宿。河原の共同浴場とともに奥津温泉の源泉を堪能できる。

まずは河鹿園。旅館なので靴を脱ぎ、入浴料大人500円、小人250円を払い風呂まで案内していただく。廊下にはいろんな絵画が飾られギャラリーのよう。昭和4年、光永大佑が創業したこの旅館のコンセプトは「美術館」というのも頷ける。

Kajikasouyokujou お風呂は8人くらいゆったり入れる広さ。タイル張りで河に面してガラス張りの開放感あるもの。湯はつるつるすべすべのアルカリ単純泉。掛け流しで鮮度は良い。湯温は40℃弱と長湯できる温度。誰もいないので娘とゆっくり浸かる。窓の外は雪景色。そして温かい湯・・・

「気持ちいいなあ。( ̄ー ̄)」

「うん。(^―^)」

娘もご満悦の様子。

Munakatashikou 湯から上がって館内を散策。昭和20年代、世に出る前の棟方志功がよく泊まりに来ていたそうで、館内には彼の作品を集めたコーナーがある。書も与謝野晶子、今東光、備前焼人間国宝の藤原啓など多士済々。泊まった際に書かれた物も多いそうだ。娘は少々退屈そうだったが、私は満足。これらの作品を眺めるだけでも500円は安いと思う。

続いて、隣の東和楼へ・・・ (次回に続く)

【注】 入浴料は、当時のもの。その後、露天風呂も造られたと聞いており、料金は変わっているかも。

奥津温泉2・東和楼へ

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2006年11月11日 (土)

下湯原温泉・ひまわり館

0610shimoyubarahimawarinoyuresize 湯原温泉郷の中でも比較的新しい温泉施設がひまわり館露天風呂のある道の駅である。駐車場横に竹柵で囲った一角が露天風呂。料金所のおばちゃんに400円を払い中に入る。浴場は男女別。男湯には3人の先客。

岩風呂の露天風呂は広くて清潔感がある。積み上げた岩の間から豊富な湯が流れ込み、湯尻から流れ出ている掛け流し。湯温は40℃くらい。源泉は39℃らしいが、夏以外は加熱した湯を源泉に混ぜてかけ流しているとのこと。ここのような少しの加熱で済む湯温であれば、設備も小規模で済み、湯全体を加熱しないので鮮度も保てて好感が持てる方法だと思う。

泉質は、湯原温泉郷の例に違わず、つるつるのアルカリ単純泉。ここの特徴は硫化水素系のアロマ。無味無臭の湯が多い湯原温泉郷では珍しい。私はこの香りが大好きなので思わす( ̄ー ̄)マッタリ1時間くらい浸かってしまった。

ひまわり館には湯原温泉・砂湯の素晴らしいロケーションも、真賀温泉館の風情もないが、男女別で気兼もなく、清潔感があって、鮮度の良い湯に気軽に入れる良い温泉だと思う。

温泉をたっぷり堪能した後、帰りがけに料金所のおばちゃんに声をかけた。

「おばちゃん ありがとうね。香りも良くって、とってもいい湯だったよ。^^」

「(⌒ー⌒) ニヤリ ほうよ。ここの湯は湯原よりええ言う地元のファンは多いんよ。冬も暖めとるし、香りもええし・・・あっ、この香りは硫黄じゃ言う人が多いけど、硫化水素なんよ。似とるけど違うんよ。それから隣で売っとる野菜が安うて美味しいんよ・・・」

おばちゃんの説明は、湯口から流れ込む豊富な湯のごとく、延々と続いた。

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2006年11月 4日 (土)

湯原温泉・砂湯

【2006年10月】

真賀温泉のついでに、久しぶりに湯原温泉の砂湯に向かった。湯原ICを出て国道313号線を右折して蒜山方面へ。約2km進み、信号機のある交差点から湯原温泉のアーチのある道に斜めに左折すると、湯原温泉街に入る。道は突き当たりで行き止まりになるので、その手前、油屋旅館の先を河川敷に降りて駐車場に車を駐める。

0610yubara6zenkeiresize駐車場から旭川沿いに歩いて上流に向かうと、程なく正面にそびえるダムの手前、砂湯が見えてくる。以前あった脱衣場(といっても目隠しも十分ではない代物だが)は、最近、ダムの放水によって流されてしまってる。河原で脱ぐのはなかなか抵抗があるが、それでも休日とはいえ30人以上の入浴客が入っているのは、砂湯のブランドのなせる技か、この温泉場ならではの雰囲気か。

ここは、元々湯原の住民が自分たちのために管理している共同浴場。だから無料。こういう所は部外者利用禁止が多いが、寛容な湯原の人達は一般開放していただいている。感謝。ただし、入浴にはルールがある。このまま無料開放を続けていただく為にも、みなさん守りましょう。(参考:プチホテル湯原リゾートのHPに入浴指南が書かれています。)

0610yubara4resize砂湯は、河原の砂から湯が湧き出していたから付いた名前。でも入ってみると足下は砂ではなく玉砂利を敷いて整備され、その間から無色透明な湯が湧き出して、岩の間から川へと溢れている。泉質はすべすべのアルカリ単純泉。湯船は3カ所あって、湯温が微妙に違う。美人の湯はぬるめ。子宝の湯はややぬるめ、長寿の湯がちょうど良い感じ。真冬は、長寿の湯以外はやや肌寒い。山と渓流、背後には巨大なダムという景色の中、浸かる湯は野趣たっぷり。中四国では他にないもの。露天風呂番付の西の横綱と呼ばれ、昔から人気があるのも頷ける。

私の砂湯デビューは昭和59年。以来20回近くは訪れているか。その当時と現在、一番違いを感じるのは入浴客の年齢が若くなってきている事。この日も約70%は30歳代以下。その中には女性も8人含まれていた。(写真では極力写らないよう苦心しました。)温泉の本物指向が若年層に浸透してきているのだとすれば、温泉の将来のためにも良いことだと思う。

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2006年10月30日 (月)

真賀温泉・真賀温泉館

【2006年10月】

久しぶりに予定のない休日を作れたので、岡山の温泉に足を伸ばした。米子自動車道湯原ICを降りると、周辺には湯原温泉、下湯原温泉、真賀温泉、郷緑温泉、茅森温泉、足(たる)温泉等たくさんのアルカリ単純泉があって、お肌スベスベ指向の人にはおすすめのエリア。中でも真賀温泉は、私のお気に入りランキング上位に入る温泉で、時々入らないと禁断症状が出る。(半分冗)

061029magazenkeiresize 湯原IC出て左折、国道313号線を4km走る。途中土砂崩れによる片側交互通行2カ所(ここ、いつになったら直るんだろう)を過ぎると、右手の山にへばりつくように数件の建物がある。これが真賀温泉

初めて来たとき、なんでこんな場所に建てたのか不思議に思い聞いてみたら、山の中腹に、岩盤の割れ目から自噴する温泉があった。061029magakaidanresizeだからその場所に建てたとのこと。とっても分かり易い理由・・・。

真賀温泉」の看板をくぐり、急な階段を上っていく。お年を召された方には相当の負担かと思うのだが、みなさん頑張って登って行かれる。

061029magairiguchiresize登り切って、少し横ばいしたところに玄関。右隣にはお薬師さんが祀られている。湯番のおじさんに「幕湯ね。」と告げて250円を払う。お話好きのトトロが必要最小限の言葉しか伝えないのは、ここのおじさんは、とっても( ̄へ ̄)無愛想ということを知っているから。^^;

ここのお風呂は3種類。

幕湯 ・・・ 温泉の湯元。この湯船の底、岩盤の割れ目から湯が湧き出しているらしい。他の湯船にはここから湯を分けている。昔、この地を治めた三浦氏が入浴する際、幕を張った事から幕湯と名付けられた。混浴250円

女湯・男湯 ・・・ 入り口からすぐが女湯、次が男湯。安いからか、地元の方は、こちらに入る方が多い。150円

家族湯 ・・・ 玉乃湯、泉湯、旭湯の3カ所。1時間1000円

061029magamakuyuresize数ヶ月に一度しか入れない私は、どうしても湯元の幕湯を選んでしまう。入り口の幕(暖簾)をめくって入ると狭い脱衣場。そしてその奧に、わずかな明かり取りと蛍光灯に照らされた薄暗い浴室がある。石を貼った流し場に、天然の岩盤そのままの湯船。深さは140cmと、とても深い。ほぼ正方形で、手前と奧の2辺は、深さ中程の所に岩で出来た天然の腰掛けがある。この日の先客は還暦くらいの男性が1名。私が入って5分後に30歳前後の2人連れの男性が入ってきた。これで湯船はほぼ満席。

湯は、無味無臭アルカリ単純泉湯温39.5℃pH9.4のぬるぬるすべすべ。触感の柔らかさは中国地方有数だと思う。この柔らかさは成分なのか、湯温とpHの絶妙のバランスが生み出すのか・・・。さほど広くない浴室に天然の間接照明、そして青みがかった岩盤が相まって、恐ろしいほど青く透き通った湯は140cm下の岩盤をレンズのように鮮明に写し出す。他に類を見ない厳かな雰囲気を持った浴場。足下から湧き出す湯は孟宗竹のパイプによって水面ぎりぎりのところから溢れている。この竹は固定されてなく、垂直に立てれば水面から僅かに頭を出して飲泉も可能にする。なかなか秀逸なアイデア。

突然、初老の先客は竹筒を立てて顔を近づける。飲泉かと思ったら目を洗いはじめた。

「ここの湯で目を洗うたら、昔から眼鏡いらず言うんじゃ。」

なるほど。目の神様といえばお薬師さん。そういえば入口横にあったなあ。・・・さらに言葉は続く。昔、この田舎では医者も薬もなく、体が悪くなれば、唯一この温泉が頼りだった。万病をこの温泉で癒していたと。温泉というのは大地の恵みだなあと思う。

「おふく」という女性をご存じだろうか。戦国時代、現在の勝山市中心街を見下ろす小高い丘、備中高田城の城主は三浦貞勝。そしてその妻がおふく。備中高松城の三村家親に攻め落とされ貞勝は自害、難を逃れたおふくは備前沼城主、宇喜多直家に見初められ妻となる。さらに直家の死後は、豊臣秀吉の側室となる数奇な運命をたどった美女。江戸時代に入ると、同姓だが三浦貞勝とは血縁のない(薄い?)三浦明次が勝山23000石を拝領し、高田城は勝山城と改名される。

真賀温泉に浸かっていると、ここに幕を張って入湯していたのは高田城主、勝山城主、どちらの三浦氏だろうかとふと思う。・・・が、調べたことはない。とろとろの湯に浸かってると、「おふくも幕を張って貞勝と一緒にこの湯に浸かっていたんだろうなあ。この美人湯がおふくを育んだのか(⌒ー⌒)。」 と想像する方が楽しいから・・・。

【余談】

Ca330014triming帰路、勝山に差しかかった時、ふと思い出す。

「そう言えば、どこかの清酒鑑評会で、勝山の御前酒が金賞受賞してたような・・・」

御前酒というのは、江戸時代、勝山藩三浦の殿様に献上していたことから命名された。蔵元は辻本店。気になる事を放っておくと体に悪いので、その酒を探すことにした。(単に酒好きなだけ?^^;)

あいにく蔵元はお休み。しかたなく周辺の酒屋で尋ねると、

「金賞受賞酒?ああ、ありますよ。」と、嬉しい返事。

これで今夜の楽しみがひとつ増えました。充実の日曜日。

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